7月と10月、日刊工業新聞社主催の経営トップ向けのセミナーで講師を務めた。配付レジメに、毎回のセミナー趣旨にそったマンガを掲載した。趣旨にぴったりのマンガを掲載できた。作者は、マンガ家ゆきち先生である。
いつもマンガを依頼するために、そのつどセミナーの趣旨を先生に会って伝えている。先生は聴き上手である。さほどのビジネス経験年数があるようには思えないが、筆者の話を聴き、時折質問をはさみながら静かに構想が進んでいるように見える。そして、数週間後に4コマが届く。
掲載したのは、経営危機に陥った日産に着任した当時のゴーン社長のエピソードである。ゴーン氏の独特の風貌、とくに怖い顔は誰でも印象に残る。そこに人間味あふれる経営者像を見いだした4コマ目に、ゆきち先生の感性がキラリとひかる。
天性をすくすくと伸ばされることを期待している。
津曲 公二
株式会社ロゴ 社長