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第82回 わが国はいつまで盲従し続けるのか~カネの亡者 強欲で人権無視のIOCと絶縁する 

津曲 公二

晩秋の好天 爽やかにそびえる広島城(広島市)
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中国政府のプロパガンダに加担するな

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は22日、国際オリンピック委員会(IOC)が、動静が分からなくなっていた中国の女子テニス選手、彭帥さんの無事をテレビ電話で確認したと発表したことについて

「中国政府のプロパガンダに加担するな」と批判する声明を発表した。
バッハ会長は21日、彭さんと30分通話し無事を確認したと発表、HRWは、他の関係者が彭さんと連絡が取れない中、通話がどのように設定されたのかを「IOCは説明していない」と指摘。「言論を規制し性的暴行疑惑を無視しようとする中国当局と積極的な協力関係に乗り出した」と非難した。

(出典 共同通信社2021.11.23)

IOCバッハはあせったか

そもそもIOCの役割は、中国政府に事実関係を問いただすことだったはずです。今回の彭帥さんの所在不明になった経緯とその理由を不明にしたままで、一方的に彼女の無事を演出したのは来年の北京オリンピック開催しか関心が無いことを証明しました。選手の人権や安全などはどうでもよく、とにかく開催することしか考えていないことがよく知れ渡りました。
今回の事件がここまで大騒ぎになりバッハとしても相当にあせったことでしょう。そうでなくても米国などは中国の人権問題を理由としてオリンピックを「外交的ボイコット」で対抗するとコメントしていました。米国としても、それ以上のカードは無かったのです。ところが、中国政府はとんでもないことをしてくれたとバッハは思ったに違いありません。政府高官の性的暴行疑惑をもみ消そうと、言論を規制し本人を拘束するという中国政府のいつもの荒っぽいやり方に肝をつぶす思いだったのでしょう。しかし、中国のようにオリンピックに気前良くカネを払ってくれる国は他にもうありません。バッハとしては中国政府と同様な見え見えのやり方になったとしても、何としても来年の北京オリンピックを開催したかったのでしょう。

東京オリンピックでわかったIOCは強欲なカネの亡者

じつに瀬戸際で東京オリンピックは海外からの観客を入国禁止にすることができました。もし、IOCの言う通りにしていたら、現在のような世界一の落ち着きをもったコロナ対応の状況は臨むべくも無かったことでしょう。それにしても、IOCの幹部たちの高飛車な要求や豪勢な接待には怒りを覚えました。米国の大手メディアはバッハのことを「ぼったくり男爵」と皮肉りました。

以下、当時のYahooニュースからの引用です。
開幕まであと3か月を切った東京五輪・パラリンピックだが、ここにきて米国メディアから中止の提言が相次いでいる。米有力紙のワシントンポスト(電子版)は5日、日本政府に対し、中止を決断し、費用の「損切り」をすべきだと主張するコラムを掲載した。コラムでは「日本はIOCに略奪は他でしてくれと言うべき」と題し、日本を「踏み台」とするIOCの姿勢を糾弾。バッハ会長を「ぼったくり男爵」と皮肉った。

強欲で人権無視のIOCに盲従し続けるのか

わが国はこのように強欲で人権無視のIOCにいつまで盲従し続けるのでしょうか。世界からスポーツ選手たちが集まって競い合う。そのこと自体は素晴らしく得がたい機会ですが、そこにヤクザな胴元がいて全てを仕切っている。そんなオリンピックに参加する意味があるのでしょうか。わが国には様ざまなスポーツ団体や組織があり、それを応援する企業も少なからず存在します。IOCのようなやり方に批判的な国々は多数存在することでしょう。日本は自ら、こんなヤクザな組織の一員でいたくないと宣言し独自の行動をとるべきでしょう。たとえ「スポーツ鎖国」になったとしても、独自のスポーツ振興はできるはずです。わが国にはそのような知恵と行動力があると確信します。

現在のような堕落したIOCと絶縁したとしても、少年少女たちが成長したとき、その決定をもっともな素晴らしい決断だったと理解してくれるでしょう。何もせず相変わらずIOCに唯々諾々と従い、黙って言うことを聞き続けるとしたら、その意気地なさに彼ら彼女らはあきれ果てることでしょう。


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